麻原妻vs四女「遺骨」争奪戦…海に“強制散骨”仰天プランも
麻原妻vs四女「遺骨」争奪戦…海に“強制散骨”仰天プランも
日刊ゲンダイDIGITAL 2018年7月10日
予想通りの展開になってきた。
6日に処刑された麻原彰晃(63)の遺骨を巡って、妻(59)と四女との間で争奪戦が勃発している。
法務省は遺骨を四女に渡す方針だ。死刑の執行前、麻原本人が四女に引き渡すよう「遺言」を残したことを理由にしている。担当者が「遺体と遺品を誰に受け取って欲しいか」と聞くと、「四女」と答えたという。四女は7日、遺体が安置された東京拘置所を訪れている。
しかし、麻原の妻は、長男、次男、次女、三女との連名で、遺体の引き渡しを求める「要望書」を上川法相に提出。「(麻原死刑囚との)会話は成立しない」との医師の陳述書を根拠に、「特定の人を指定することはあり得ない」と主張している。「要望書」に四女は名前を連ねていない。現在、妻と四女は絶縁状態だという。
遺骨の行き先がどこになるのか、神経を尖らせているのが警察や公安調査庁だ。
オウム残党の手に渡ると、教祖の神格化に利用される可能性があるからだ。一部メディアは、妻と次男はオウムの後継団体「アレフ」に近いと報じている。果たして遺骨はどこに行くのか。元特捜部検事の若狭勝弁護士はこう言う。
「死刑囚の遺体の引き渡し先は、本人の意思が優先されます。一般的に死刑囚は執行の直前、言い残す時間を与えられる。最後の言葉は尊重され、報告書にも残されます。もし麻原死刑囚が『四女に』と意思表示したならば、遺骨は四女に渡すことになるはずです」
廃人同然に見えた麻原が、本当に「意思表示」できたのか疑問だが、どうしても安倍政権は、四女に遺骨を引き渡すつもりだという。仰天なのは「遺骨は海に散骨」というプランが浮上していることだ。
宗教問題に詳しいジャーナリストの藤倉善郎氏はこう言う。
「政府からすると、散骨してしまえば面倒がなくなり、何かと好都合なのです。遺骨が残っていると、安置場所が信者の聖地になってしまいかねない。争奪戦や盗難、あるいは遺骨の一部を高額で売るビジネスが生まれる可能性もあります。もし、墓に安置するとしたら、盗まれないように24時間体制で監視する必要も出てくるでしょう。その点、海に散骨してしまえば、多くのトラブルが解決します。政府は強制的にでも散骨したいでしょう」
四女は、教団とは完全に縁を切っているという。遺骨の扱いについて、安倍政権が四女と話し合っていてもおかしくない。それにしても、麻原彰晃は本当に「意思疎通」が可能だったのか。
安倍政権は平気で「公文書」を改ざんするだけに、納得しない信者も多いはずだ。
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