EU 対米報復関税を22日から適用と発表
EU 対米報復関税を22日から適用と発表
NHK NEWS WEB 2018年6月20日 23時01分 【トランプ大統領】
EU=ヨーロッパ連合は、アメリカによる鉄鋼製品などの輸入制限措置に対抗するための報復関税を、22日から適用すると発表しました。
貿易赤字の削減を目指すアメリカのトランプ政権は、安全保障への脅威を理由に、鉄鋼やアルミニウム製品に高い関税を課す輸入制限措置を、ことし3月に発動し、今月からEUを対象に加えました。
これに対しEUは、アメリカからの輸入品に報復関税を課すことを検討してきました。
EUの執行機関に当たるヨーロッパ委員会は、20日、法的な手続きを終えたため、22日から報復関税を適用すると発表しました。
対象とするのは、鉄鋼やアルミニウム製品のほか、農産品や工業製品など総額28億ユーロ、日本円にしておよそ3600億円で、アメリカがEUを対象から除外しないかぎり続けるとしています。
また、WTO=世界貿易機関がアメリカの措置を不当と判断した場合などには、さらに総額36億ユーロ、およそ4600億円の輸入品にも関税をかけるとしていて、合わせるとアメリカの措置とほぼ同じ規模になるとしています。
この問題をめぐってトランプ大統領は、これまでEUが報復関税を発動すれば、EUからアメリカに輸入される自動車にも新たに関税を課すと示唆していて、アメリカとEUの間でも貿易摩擦が激しくなることが懸念されます。
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