MUFGが海外証券業務で人員削減を検討-市場環境の変化に対応
MUFGが海外証券業務で人員削減を検討-市場環境の変化に対応
日向貴彦
Bloomberg 2018年7月10日 10:14 JST
→削減すべきビジネス分野について議論-三菱UFJ証券HD社長
→1-3月の海外現法の経常黒字は前年同期比43%減少
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は海外証券業務で人員削減を検討している。同社傘下の三菱UFJ証券ホールディングスの荒木三郎社長がブルームバーグの取材で明らかにした。
同社長はインタビューで、英国と米国で人員縮小について議論していると語った。市場環境を受けた措置としているが、具体的な人数や詳細については発言を控えた。三菱UFJ証券HDの3月末時点の海外従業員数は、欧州が605人で米州は469人だった。
MUFGはこれまで数年間、欧米で証券業務に携わる人員数を増やしてきたが、そうした中での見直しとなる。また、国内最大手の野村ホールディングスでも、海外コストを見直す動きが出てきており、既に一部で人員削減を実施している。
荒木社長はインタビューで、「削減しなければいけないビジネス分野があるのではないか」と述べ、「ロンドンとアメリカで少し削減しようかという議論をしている」と語った。
三菱UFJ証券HDの2018年3月期第4四半期(1月ー3月)の海外現地法人の経常損益は41億4000万円の黒字と、黒字幅は前年同期比で43%減少した。欧州ではボラティリティーが低下、顧客フローが減少したという。MUFGは海外ではキャピタルマーケット、クレジット、エクイティ、ストラクチャー商品などのサービスを行っている。
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